生徒向け 現場見学会(第3回)を実施しました
2020.09.24
9月19日(土)文化祭のタイミングを利用して、第3回目となる現場見学会を文化祭実行委員のツアー部が企画してくれました。
今回はそちらの様子をご報告させていただければと思います。
その前に現在の状況の確認です。
現在の現場はこのような感じになっています↓↓
あれだけ入り組んで床全体を黒く見せていた鉄筋が姿を消し、さらっとしたグレーの床に変わっています。
これが地下1階の床となる部分です。
今まで作っていたのは建物を支える基礎と言われる地下1階よりも更に下の部分でした。
やっと地下1階…
いやー、地下の工事って本当に大変ですね。
という事で、現在の工事状況は、地下1階の柱と壁の型枠工事と地下が無いエリアの基礎工事です。
ちなみに、この地下1階の床コンクリートを流し込んでいる様子はこんな感じでした↓↓
コンクリートバイブレータと言われる高周波の振動装置を使って、コンクリートの中の余分な気泡を逃しながら、バランスよくコンクリートが混ざるように流し込んでいました。
では見学会に話を戻したいと思います。
見学会は午前の部と午後の部の2回開催されました。
まずは戸田建設齋藤所長を先頭に地上部分から地下の全体像を確認します。
続いて、出来上がったばかりの地下の床を実際に歩かせていただきす。
ちなみに彼らは、理事長よりも先に地下の床を踏んだ学内の記念すべき第1号です。
地下部分では、柱や壁の鉄筋が組まれており、実際に鉄筋も触らせていただきました。
そして床には不思議な四角い穴が。
中をのぞくとこんな感じです。
わかりづらいですが、中には地中梁の型枠や今立っている地下1階の床の型枠などが入っています。(詳しくは前回レポートをご参照ください。)
自然に溶けてなくなってくれるといいのですが、そう都合良くはいきません。
もちろん型枠や支柱などは最終的に取り出す必要があります。
無事に取り出すと6面がコンクリートで囲まれた「ピット」と呼ばれる地下配管などのメンテナンス空間ができあがります。
全てコンクリートで塞いでしまっては、それらを取り出すことができなくなってしまうので、一定の区画毎にわざと穴をあけているのだそうです。
そしてこの穴も中の物が取り出された後にコンクリートで塞がれます。
これを「だめ穴」と呼ぶみたいです。
だめ穴…
「捨てコン」だとか「だめ穴」だとか、もう少しポジティブな名前にしてあげてもいい気がするのですが…
ちなみに、だめ穴のサイズはというと…
齋藤所長が入ろうとするとこんな感じです… 具体的な寸法はご想像にお任せします。
きっと必要最小限なんでしょうね。
中はもちろん真っ暗で、しかも酸欠状態だそうです。
中に入る時にはファンを使って新鮮な空気を送り込み、酸素濃度をきちんと測定してから入るそうなのですが、それにしてもここに入って型枠などを取り出す作業は想像しただけでも大変な作業です。
ここに入ってくださる職人の皆さま、本当にありがとうございます!
地下の見学が終わった後は、地上にもどり高所作業車の試乗会を行っていただきました。
1台に1人、職人さんについて頂き、車を走らせたり、上下に昇降させたり、実際に自分たちで操作させて頂きました。
一番高く上げるとこんな感じです。
4.5mくらい上がるタイプみたいなので、身長分を足すと2階の天井も触ることができる高さです。
そんな高さですが、のっている生徒たちは実に楽しそうでした。
どうやら下から見ている私だけだったようですドキドキしていたのは。
以上が今回の見学会の様子です。
今回もまた大変貴重な経験をさせていただきました。
戸田建設さんをはじめ、職人の皆様、当日は工事がお休みの日にもかかわらず、お付き合い頂きまして本当にありがとうございました!
また、ツアー部のみんなも企画から当日の案内まで、ご苦労様でした。